海老沢由紀

大阪市会議員(維新の会)

教育こども委員会質問

6月4日に行われた教育子ども委員会で「学校での子どもの安全について」初質疑をさせて頂きました。

学校で行われている組体操の危険性については、2016年3月に「スポーツ庁 政策課 学校体育室」より全国の都道府県の教育委員会などに「組体操等による事故の防止について」という通知がなされています。この通知の中で、組体操による事故の状況として、2011~2014年度は、年間8000件を上回る事故があったこと、1969年度以降、組体操で死亡された方は9名、障害が残ってしまった方が92名と報告されています。

2015年9月27日、大阪府八尾市の中学校の運動会で10段ピラミッドが崩れ、生徒が骨折したニュースはメディア等でも大きく報道されました。このように組体操には大きな事故リスクがあると危険性が認識されるようになり、大阪市内ではピラミッド、タワー禁止に加え、「両足が地面に接地していない子どもの上に乗る技」も禁止になっているます。しかし、両足が地面に接地していても「人間起こし=トラストウオール」と呼ばれる技では重大事故が起きている状況もあり、秋の運動会に向け全国の事故事例をあらためて各学校園に周知し、再度危険性の認識を共有してもらうことが狙いでした。

質問1

(海老沢)
市内の小中学校の運動会、体育大会において、組体操が多くの学校で実施されていますが、骨折などの重大事故は減少傾向にはあると聞いております。しかしながら、市内小学校で、禁止技ではありませんが、重大事故につながるような技
を実施している学校があり、実際にその技の練習中に骨折事故があったと聞いております。事故件数は減ってはいますが、相変わらず子どもたちがリスクにさらされている状況には変わりがありません。2学期にも運動会が実施されることから、各学校において、あらためて組体操の危険性を再認識することができるよう、これまでの事故事例を周知し、児童生
徒の安全を最優先に取り組むことを、すぐにでも通知してもらいたいと思っております。お考えをおきかせください。

→(西田指導部首席指導主事)
・教育委員会におきましては、各校に対してこれまでの組体操の実施状況を踏まえ、事故防止の観点から平成27年9月に「ピラミッド」「タワー」の段数制限をし、平成28年2月にはそれぞれを禁止するとともに、「組体操ハンドブック」を作成して配付するなど、安全への特段の配慮を指示してまいりました。さらに、平成30年4月には、これまでの事故等を検証し、「ピラミッド」「タワー」に限らず、「両足が地面に接地していない幼児児童生徒の上に乗る技についても実施しないこと」といたしました。
・これまでの通知を踏まえた各学校の取組により、組体操による骨折件数については、小学校では、平成27年度の42件が30年度は5件に減少いたしました。また、中学校では、27年度は11件でしたが28年度以降は発生しておりません。
・今後につきましては、2学期に開催される運動会、体育大会に向けて、全国的に重大事故につながった事例を周知し、各校園において共通理解を図るとともに、あらためて児童生徒の安全を最優先とした取組となるよう指示してまいります。

→(海老沢)
子どもの安全が最優先ということが共通の認識であるならば、それでも危険な技をやり続けるということは、危険だという認識が低く、どこかで楽観視しているのではないかと思います。だからこそ、これまでの事故事例を現場に周知徹底することは、学校現場で意思決定をする際に、非常に重要なことだと考えます。
ぜひ、早急に通知を出していただきたいと思います。
通知は何月何日までに出していただけますか?

→(西田指導部首席指導主事)
1学期中には出す予定です。

 

質問2

(海老沢)
・組体操に関わらず、学校園における重大事故防止の徹底に向け、この間、我が会派から何度か質疑をし、昨年(平成30年)3月の上田委員の質疑では、教育委員会から、「教育活動におけるこどもの安全」として、PDCAサイクルの確立に努める旨答弁いただいた。
・その取組内容は、学校園にて重大事故等が発生した場合に、事故報告書で教育委員会に報告し、その報告を受けた教育委員会が、具体的な留意事項を記載した文書にて学校園に通知するといった従前からの取組に加えて、新たな取組としては、重大事故が発生した際、教育委員会が学校園に通知した留意事項について、教職員への周知や対応、改善点等を、校園長から教育委員会に報告すること、2点目として、教育委員会が事故事例をまとめ、全国の重大事故事例とあわせて「学校における安全に関するページ」として、教職員向けポータルサイトに掲載すること、3点目として、指導主事等の学校訪問に際して、通知文で示された留意事項や「学校における安全に関するページ」による注意喚起が徹底されているかを確認すること、であったかと思います。これらの新たな取組の進捗状況について、お聞かせいただけますでしょうか。

→(樽本教育活動支援担当課長)
・新たな取組の進捗状況ですが、平成30年度において、本市の学校園で児童・生徒の生命に関わるような重大事故はプール事故が1件ございましたが、当該案件はAEDの適切な使用によって大事には至らなかったケースでございます。そのため、校長会で水泳指導における注意喚起を行いましたが、事案の特殊性から留意事項を記載した通知は行っておりません。
・今年度についても、校長会等で同様に注意喚起を行うとともに、水泳指導の開始に合せ、AEDの適切な利用に関する通知も行ってまいります。
・今後、児童・生徒の生命に関わるような重大事故が生じた際には、適切に学校園への周知を行うとともに、学校園における照会回答システムを用いる等により、留意事項の教職員への周知状況や対応・改善状況の把握等に努めてまいります。
・次に、「学校における安全に関するページ」は、現在、大阪市の事故事例は、全国の重大事故事例とともに、平成30年度の2学期分まで教職員向けポータルサイトに掲載するとともに、事務連絡や校長会を通じて各学校園へ周知を行っております。
・引き続き、30年度の3学期分の掲載作業を進め、各学校園への周知を図るととも
に、指導主事の学校訪問等を通じて各学校園における教職員への周知状況についても把握に努め、PDCAサイクルの確立に努めてまいります。

→(海老沢)
特に重大事故事例の収集と周知、ポータルサイトへの掲載はスピーディに進めていただく事をお願いしたいと思います。
これでわたくしの質疑は終了させていただきます。

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