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小沢一郎vs堀江貴文

小沢一郎vs堀江貴文

昨日、小沢一郎氏と堀江貴文氏の対談が行われました。司会は茂木健一郎氏です。
わたしは幸い、一般参加者として観覧する事ができ、目の前で討論を見ることができました。

 

小沢一郎vs堀江貴文

 

憲法改正手続きを規定している第96条を先に改正
(憲法の改正発議要件を2/3から1/2に変更する)しようとしていることについて

小沢氏は、
手続きだけを変えようとするのは本末転倒だ。
改正発議要件である2/3から過半数にしてしまうと、内閣がかわるたびに憲法が変わってしまう事になると発言しました。

それに対して堀江氏は、
先に手続きから改正することは、良いと思うと述べ、国会の発議の後に国民投票があることを指摘しました。

茂木氏から、堀江さんの考え方は自民や維新と近い?と聞かれ、
「維新に近いですね」と発言しました。

 

わたしは、第96条の議論をする時は、最終的には国民判断で決まると言う事も、しっかり言うべきだと思います。
国民投票で過半数の賛成が得られないと改正は出来ないのですから、内閣がかわる度に憲法が変わることはあり得ないでしょう。

小沢氏は、あえて国民投票の事にはふれず、発議要件を緩和しただけで憲法が簡単に変わってしまうと、意図的に誤解させるようにしているのではないかと感じました。

国民の過半数の支持は、大変高いハードルだと思います。
憲法改正の議論は、何十年も前からされています。
いくら議論をしても、第96条の改正発議要件が2/3である限り、絶対に憲法は変わらないという前提での議論です。
責任を持って議論をするためにも過半数に変更すべきです。

 

政権交代について

小沢氏は、
安倍政権は長続きはしない。次の参院選は厳しいが、次回の衆院選では政権交代も可能と発言しました。

堀江氏は、
小沢さんの功績は小選挙区制を根付かせた事で、小選挙区制があるから政権交代が可能になったと評価しました。

一方、小泉チルドレンや小沢ガールズ、橋下ベイビーズなどの素人新人議員は、当選1回と割り切って、思いっきりやってくれると思う。政治を変える力になると思うので望ましいのではないかと発言しました。

 

低い投票率について

小沢氏は、
若い人の1票で政治は変わるので、投票に行ってほしいと発言しました。

それに対し掘江氏は、
正論だとした上で、投票は5分10分で終わるかもしれないが面倒くさいと発言。

小泉さんの郵政改革の時、投票率は70%に上がった。自分が出た広島6区では80%に伸びた。
もし僕が出なければ、亀井さんでは地味で70%以下になったかもしれない。
僕は選挙をお祭りみたいにした。
もっと面白い人を出していかないと駄目と締めくくりました。

 

わたしは、自民党などの組織票がある政党は、投票率を上げる努力をするとは思えません。
浮動票が無い方が当選しやすいのです。
そのため、長期間、ネット選挙も解禁されませんでした。
実際に選挙に出たことで、選挙制度は組織力と資金力のある政党が有利なように出来ていることを実感しました。

 

堀江氏の言葉で印象に残ったのは、「おかしい事はおかしいと言わないとダメ」という言葉です。
わたしも、おかしい事はおかしいと声をあげ、あたりまえの事をあたりまえにしていくことが大事だと思います。

茂木氏がかなり小沢氏寄りの立場で、堀江氏に歩み寄らせようとしているのが見え隠れしました。
そんな中、お二人の話がなんだか噛み合っていなくて、 主催者がハラハラしていました。

そういうことも楽しめた対談でした。

 

堀江貴文 小沢一郎

コメント

    • 金澤 富雄
    • 2013年 5月 09日 1:57pm

    過半数で発議で、有権者の過半数ではな、く有効投票の過半数で、憲法が変えられるのですか?現状の投票率から考えても25%の有権者の賛成で改憲ができるのでは、おかしいでしょう。現状の3分の2の議員も説得できないようでは、その発議案がおかしいのではないでしょうか。過半数の発議にするなら、国民投票は投票総数ではないく、有権者の過半数にすべきでしょう。

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