海老沢由紀

元プロスノーボーダー・政治活動家の海老沢由紀です。

4、世界で少子化対策に成功した実例集 〜スウェーデン〜

世界の先進諸国は等しく少子化の悩みを抱えています
そんな中、家族政策により出生率を回復させている国がフランスとスウェーデンです。

フランスでは、出生率が1994年に1.65で最低となり、2010年に2.01に回復。スウェーデンでは1999年に1.5で最低となり、2010年には1.98と回復しています。

 

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グラフ18 人口動態統計他(厚生労働省)

 

1)スウェーデン

スウェーデンでは、男女機会均等から出発した家族政策や女性解放政策によって、結果として少子化を食い止めました。

 

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グラフ19

 

○スピードプレミアム
子どもを出産する間隔を短くすると優遇される制度。

 

○サムボ(事実婚、同棲)制度
サムボとは、登録している住所を同じくし、継続して共同生活を営み、性的関係をもつカップルの事です。

スウェーデンでは、サムボによるカップルが多く、法律婚のカップルの9割以上がサムボを経験しており、お試し期間として機能していると考えられています。
また、サムボカップルに生まれた子ども、すなわち婚外子に対する法律上の差別はなく、法律婚カップルの子と同様の権利が保障されています。

2008年における婚外子割合は、54.7%と半分以上を占めており、未婚のまま子どもを産む事が社会的に認知されていると言えます。

 

○パパ専用の育児休暇と育児休暇の延長
父親の育児休暇消化率が、母の10分の1と低かったため、父親専用の育児休暇が法的に作られることとなりました。

 

○高い育児給付金
手当額は最初の390日間は働いていた時の賃金の80%給付、残りの90日間は一日約900円の定額給付となっています(物価水準は日本とほぼ同じ)。

日本では、働いていた時の賃金の40%給付となっています。

 

○高い育児休業取得率
育児休業取得率は、女性で8割強、男性では8割弱と、男女とも高くなっています。

日本の取得率は女性70.6%、男性2.63%で、男性はほとんど利用できない仕組みといえます。

 

 

スウェーデンの育児休暇取得率
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グラフ 21

 

○マックスタクサ制度
保育所の利用料金の上限額を定める制度。

 

○女性労働力率
国際的にみてもスウェーデンの女性労働力率は高くなっており、特に出産期女性の労働力率が高い事が特徴です。

 

 

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グラフ22

 

女性労働力率の国際比較(2005)
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グラフ23

 

グラフ22を見ると、日本は M 字型ですが、スウェーデンは逆 U 字型のカーブを描いています。

日本では出産すると仕事を辞め、その後再就職する女性が多く、スウェーデンでは出産後も仕事を辞めず休暇制度を利用し、仕事と育児との両立をして いることがわかります。
仕事か家庭の二者選択を迫られる事は少ないと言えるでしょう。

グラフ23を見ると、未婚の場合には、日本とあまり差がないことがわかりますが、結婚後では、仕事をしている女性の割合が、日本より圧倒的に高いのがわかります。

 

次は 世界で少子化対策に成功した実例集〜フランス〜

 

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